研究生インタビュー
「デイズ」
菊池 勇輝 (金子 隆史 役)
前作の「恋する弁当男子」と一転して悪役を演じました。僕はどんな役でもあまり無理な役作りはしません。むしろ周りの役者さんとの空気感や距離感助けられることが多いです。一人で頑張らず、その現場の雰囲気をうまく掴めるかがきっと自分の中で一番のキーポイントだと思います。スタッフや共演者の助けを受け入れるからこそいつも無理なくコントロールできているんだと思います。
原 雅 (海川 浩二 役)
役を演じるという事は日常の自分の中にある感情と非日常の世界で生きているもう一人の自分との感情を擦り合わせる作業だと思っています。今回の役であった海川浩二はおそらく自分とは少し遠い所におり、育った環境も遠かった。しかし幼馴染という存在がいたので、その仲間達と話をする事で人物像を埋めていきました。本番でこそ生きている実感を味わうことが出来ます。
山本 博子 (阿河 幸子 役)
阿河幸子は性同一性障害の役です。正直今まで演じてきた役の中で一番悩みました。いろんな本や映像を参考にしました。また普段の生活から男になろうと気持ちを作り、服装、仕草、持ち物、歩き方まで全部変えてみました。その結果、撮影時に共演者の方から「今、男の人が歩いているかと思った。」と言われた時は本当に嬉しかったです。
本間 直樹 (大木 昭平 役)
今回の作品では、はたけさんと共演しとても刺激を受けました。はたけさんは、長い金髪、そしてハスキーな声と関西弁で唐木ファイナンスのボスを貫録十分に演じておられ、その姿に触発され僕も思いっきり役にぶつかる事が出来ました。第一線で活躍している方のオーラと本気の姿勢はとても勉強になりました。役者は演じて表現することをしなければなりません。僕はヨーイからカットのまでの瞬間、演技だと思わずに挑みます。口論シーンでは激怒したときの事を想像し、セリフというアイテムを使って本当に口論するというイメージを大切にしています。
團 悠哉 (金子 役)
金子役が僕に決まった時は単純にすごく嬉しかったですが、その分しっかり頑張らなければとも思いました。映画の本番の為にも毎回のレッスンでは色々なシーンや役に挑戦し、「この人はどんな人なのか」を考えて、その人の気持ちになって演じることが大切だと思っています。発声練習や基本も絶対必要な技術となるので、常に初心を忘れず、多くの事を吸収し存在感のある個性派俳優になりたいです。